PRESERVED PHOTO Calendar2月は担当アペルティオー・フローリス主宰 川瀬珠美理事の世界観をご紹介いたします。
『私は、カレンダー全体のコーディネートもさせて頂いておりますので、
まずは、毎年のテーマ、新色も含めて12か月の色の配分、
制作デザイナーのイメージに合わせて担当色、何月掲載かを決定しています。
今年も、JPFAのカレンダー制作に対し、フロールエバーのアスク様から、
5つの新色を使用してのデザインを依頼されました。
発売前の新色を手に取りデザインするのは、
色が良くわかるようにデザインする使命もあり、あれこれ考える所です。
新色の到着が少し遅れるので、新色担当は理事や認定校にお任せする事が多く、
私の担当は、デュエットロースのピーチと決定。
新色が到着した時は、バイカラーのピーチという名前でしたので、
カレンダーの最終ページのインデックスには、
デュエットではなく、バイカラーと記載されています。
今回のカレンダー全体のテーマは、「私の世界観」。
自分の好きな世界やお気に入りの世界を表現することでした。
白っぽくまとめようと2月を担当月にしただけで、
どんなスタイリング、デザインにしようかと考えていました。
丁度その頃、パリへお花の研修に出かけましたので、
パリで何か合わせるいい小物はないか探す機会が持てました。
このローズは、ホワイトとピーチのグラーデーションローズなので、
色を引き立てるためその他の花材はホワイトと決めました。
今回は、私の好きな冬、雪を連想する真っ白な世界ですが、
クラデーションのピーチに合わせ、冷たく感じないよう、
少しほわっと暖かさも感じられるような冬のイメージにまとめ、
スタイリングは、久しぶりに行ったパリで見つけた小物でまとめアンニュイな世界を表現しました。
器にぐるっと巻いたのは、パリのマレ地区の手芸屋さんで見つけたフェザーガーランドリボン。
毛足が長い羽が気にいり、カレンダーに使用しようと即決し購入。
見にくいですが、羽の根元のリボン部分にスワロフスキーを貼り、
ワンポイントにホロホロ鳥の羽をあしらいました。
そして、隣に置いたパールがいっぱいついた卵型のオーナメントは、
パッサージュのアンティークショップで、
テーブルに置いた蝶はマレ地区のボタン屋さんで、
フォトフレームにあしらった番(つがい)になった鳩はランジス市場で購入した物を使用しました。
そんな冬のイメージを感じて頂けたら幸いです。』